| PTSD
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■ PTSD(心的外傷後ストレス障害)

PTSDは、強烈なショック体験、強い精神的ストレスが、こころのダメージとなって、時間がたってからも、その経験に対して強い恐怖を感じるものです。震災などの自然災害、火事、事故、暴力や犯罪被害などが原因になるといわれています。
突然、怖い体験を思い出す、不安や緊張が続く、めまいや頭痛がある、眠れないといった症状が出てきます。
とてもつらい体験によって、誰でも眠れなくなったり食欲がなくなったりするものですが、それが何カ月も続くときは、PTSDの可能性があります。ストレスとなる出来事を経験してから数週間、ときには何年もたってから症状が出ることもあります。
また長期間、危険な状況下に居続けることでも症状が表れることも指摘されています。

■ 原因

PTSDの特色は、生死に関わるような危機を体験したり目撃するなど、明らかな原因によって発症する点です。具体的には、以下のような外傷体験が原因となります。

○ 自然災害(地震、津波、洪水など)
○ 重大事故(交通事故、飛行機事故など)
○ 性的および肉体的暴行、虐待
○ 戦闘体験
○ 犯罪被害
○ テロによる攻撃
○ 生死に関わる病気であるとの診断

 

ただし、同じような体験をしたからといって、全員がPTSDを発症するわけではありません。どのような体験がPTSDの原因になるかは、性格傾向や家族に精神疾患の患者がいるかなど、様々な要因が影響しています。また、同じ被害を受けても女性のほうがPTSDを発症しやすいことがわかっています。

PTSDの原因

■ 症状

PTSDは、下記の症状が1ヶ月以上続くのが特徴です。こうした症状は、多くは外傷体験の直後から半年以内に現れます。まれに、数年たってから症状が出ることもあります。具体的な症状は、以下のとおりです。

 

○ 追体験 (フラッシュバック)
原因となった出来事が、ふとした瞬間に意図せず思い出され、そのとき味わった身体的苦痛や感情(恐怖、怒り、悲しみ、無力感など)を追体験する症状です。

また、その出来事を繰り返し夢に見ることもあります。

追体験によって、動悸がする、呼吸が困難になる、吐き気がする、体が強張る、冷や汗をかくなどの身体症状が出ることがあります。

 

○ 外傷体験に関連する刺激の回避や精神的な麻痺
体験を思い出すような思考、感情、会話、状況や人物を、意識的あるいは無意識的に避けるようになります。そのため、行動が制限されて、日常生活に大きな支障がでることも少なくありません。
また、辛い記憶で苦しむことを避けるために感情や感覚が麻痺する、という症状が出ることがあります。そのため、家族や周囲の人に対する愛情や優しさを感じなくなったり、人に心を開くこともできなくなりがちです。

 

○ 常に警戒している状態 (過覚醒)
記憶がよみがえっていない時でも、交感神経系が亢進状態になって緊張が続きます。そのため、常にイライラしている、ささいなことで驚きやすい、警戒心が行き過ぎなほど強くなる、ぐっすり眠れないなどの過敏な状態が続くようになります。

 

○ その他の症状
PTSDは、上記のほかにも様々な症状を引き起こします。筋肉痛、下痢、不整脈、頭痛、パニックや恐怖心、抑うつ気分、過剰な飲酒、薬物の使用などは、その代表的なものです。

■ ココロのトビラでは

PTSDの治療は、心の傷の回復を助け、苦しい症状を軽減して、健全な状態に戻すことを目的としています。心と身体の症状にあわせて、医療機関での薬物療法や認知行動療法など、場合によってはいくつかを組み合わせて行います。

 

○ 認知処理療法
心に深い傷を受けると、自分が受けた外傷体験が何を意味するのか、それが自分の人生にどんな影響を及ぼすのか分からなくなり、思考が行き詰まります。そのため、外傷体験について思い出したり考えたりすることを避けるようになります。認知処理療法では、こうした考え方を見直して、別の視点で物事を見られるように適切に導きます。

○ 持続エクスポージャー療法
安全な環境の中で外傷体験の記憶を思い出させ、その恐怖に慣れるとともに、思い出しても危険はないことや、言葉にすることによってトラウマを乗り越えられることを学習する治療法です。
副作用として、外傷体験を思い出すことによって一時的に不安が強まり、症状が悪化する場合があります。一人きりで体験を思い出して不安になるのとは 異なり、治療の過程で生じる不安は、PTSDを乗り越えるための重要な手がかりになることが多いです。
上記の療法を用いながら、その方が安心できる感覚を少しずつ取り戻し、一緒に問題を解決していけるようにカウンセリングをしていきます。

PTSDの治療方法